くもの糸をよじのぼり、ここから抜け出したい!

時間をあけて本を読み返すと、以前は気づかなかったことに気づき、自分のものごとのとらえ方がずいぶん変わったのだと感じることがあります。
読書のだいご味ですね。
今回は、そういう仕かけが仕組まれた絵本を紹介いたします。
小学生や中学生になったときや、大人になったときに読んでも、まだまだ十分読み取ることがおり込まれている作品を今回ご紹介します。

今回の絵本

『蜘蛛の糸』

蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)

蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)

芥川龍之介/作
遠山繁年/絵
1,760円
1918年発表
偕成社

◆ あらすじ ◆

おしゃかさまが散歩しています。
すると、はるか下の地獄にカンダタという大泥棒の男がもがき苦しんでいるのが見えます。
おしゃかさまは生前ひとつだけ良いことをしたこのカンダタをあわれんで、地獄へくもの糸をたらして救い出してやろうとするのでした。

 ◆ テーマ ◆

エゴイズム

◆ 読後感 ◆

あっけない

◆ 絵のタッチ ◆

大たん

▼ご家庭のみなさまへ▼

このお話の主人公は、いったい誰でしょうか。
カンダタに目がどうしても行ってしまいますが、もっと引いたところから、このお話全体を見てみてください。

おしゃか様は、なぜカンダタ以外の罪人は救おうしないのでしょうか。
おしゃか様が、どのように書かれているのかに注意して、改めて読んでみてください。

芥川龍之介は「自己中心は良くない」と、カンダタを指摘したいのでしょうか。
その視線を、ここに書かれている、おしゃか様にも向けてみてください。
芥川の張りめぐらした糸に気づくはずです。

おしゃか様こそ、そのときの気分や好奇心で動いていないだろうかということに、大人になって改めて読んで気づくはずです。
カンダタが一方的に悪いわけではないように書かれているのです。
大人になったときのお楽しみのために、どうぞお子さんにこの絵本を読んであげてください。
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