くも歩き他
くも歩き他|おすすめしたいこと編
年長コースの授業で“くま歩き”“アザラシ歩き”“くも歩き”という運動があります。“くま歩き”は床に手をつき、お尻を高く持ち上げ、膝を伸ばした姿勢で前に進みます。もも裏やふくらはぎの筋肉を使い、手足のバランスも必要です。“アザラシ歩き”は同じく手をつき、腰から膝・足の甲まで床につけ伸ばします。手の力だけで前に進みます。“くも歩き”は手足は床につき、お腹は仰向けにし、腰と共に持ち上げます。その状態で前(足の方向)、後ろ(手の方向)、横にに移動します。年長の子ども達、かなり苦戦しています!
“くま歩き”のポーズ、雑巾がけのポーズに似ていませんか?“くま歩き”の練習をしなくても、日常のお手伝いでできるようになります。床もきれいになり、一石二鳥ですね。
先日、3歳の未就園児の男の子に、見本を見せ、この“動物歩き”できる?と無茶ぶりしてみました。進んだのは3mほどですが、どれも力強く進めていました。練習しなくてもできたのです!その男の子の日常を聞いてみると、普段、どこへ行くにも歩いたり、走ったりしているとのことでした。しかも常につま先立ちだそうです。家では、ベッドやトランポリン、ソファではぴょんぴょん飛び跳ね、鉄棒にぶら下がれば懸垂のマネごとをし、ぶら下がりながら足を前後に水泳のバタ足のようにずっと動かしているそうです。お父さんとよくお相撲をしたり、くすぐりっこや、じゃれ合って投げ飛ばされれば、すぐ立ち上がり、手押し車もよくやるそうです。どの動きも足腰をよく使い、腹筋に力が入る動きです。その男の子は日常のこうした遊びで、知らず知らずのうちに体を鍛えていたのです。前述の無茶ぶりも彼にとっては普段の遊びの延長で、すぐできてしまったのですね。
“動物歩き”必要なのかしら?と首をかしげる方も少なくありません。この動き自体をする場面はあまりないですが、小学校に入れば重い荷物を持ち、電車に揺られ遠くまで通学をすることになります。その体力作りにもなりますし、勉強する時にいい姿勢を保つために必要な腹筋の力をつけることにもなります。受験のためではなく、これからの生活には必要ですね。先程の男の子のように、ぜひ日常でいろいろな動き、取り入れてみてください。