理英会の学習アプリがあえて「自動採点」をしないわけ

本記事でご紹介する「理英会アプリ」は、理英会年長コースにご在籍のお子さまを対象とした専用アプリです。
2025年秋から開講する新年長コースより、東京・神奈川の全校で本格導入が決定しています。

新しく完成した理英会の学習アプリには、敢えて「つけていない」機能があります。それは…自動採点。

私どもはお子さまの解答を採点する時間を「問題を通した親子の対話の時間」と考えています。

お子さまの思考プロセスに寄り添い、「宝もの」である間違いから学び、「できた!」の自信と次の「意欲」に繋げるために 、この採点部分を保護者様にあえて残し、見やすい正答表示を整えるにとどめました。

このアプリの開発にあたり開発チームで確認したことが二つあります。

 

開発の背景:保護者様の負担軽減と学習の可視化

一つは、「紙とえんぴつの教材」を使っているうえで、「こうだったらいいのにな」と、私たちが常々感じ、また保護者様からもお寄せいただいていたご要望でした。

また、保護者様からもお寄せいただいていたご要望を、できる限り叶えるツールにしよう、ということでもありました。

すぐに多くのアイデアが出ました。これまでに私ども理英会が教材開発や指導の中で考えていたこと、そして保護者様からの貴重な声が豊富にあったからです。

小学校入試準備ではお子さまが1年間で取り組むペーパー教材は優に千枚を超えます

これらの膨大な教材を管理するのは、保護者様にとって大変なご負担でした。

保護者様のご負担

  • ✅ お子さまの理解度に応じて一枚ずつ仕分けする。
  • ✅ 再度取り組ませたい問題があれば、解答の跡を修正液で消す。
  • ✅ 「いつ」「どの問題」を復習させるかという計画を立てる。
  • ✅ 学習中は常に傍らに座り、問題を読み上げてサポートする。

こういった、保護者様の日々の学習管理や伴走にかかる大変なご負担をDXやAIの力で解決したい!開発陣にとって、これに勝るモチベーションはありませんでした。

その結果、業界で初の幼児専用 LMS(学習管理システム)を搭載したアプリが生まれました。

このLMSにより、これまでの紙ベースでは実現が難しかった、やりたかったことのほとんどが実現できました。

例えば、

  • 💡 問題ごとの理解度をタブレットが記録しお子さまの苦手な問題や得意な単元が一目でわかるようになりました。
  • 💡 お子さまの学習状況を、志望校の入試傾向と照らして分析し、本人にとって強化すべき分野・単元や、もう取り組まなくても大丈夫な分野・単元を「見える化」できました。
  • 💡 お子さまの学習の傾向やその日の体調に合わせた「専用問題集」をボタン一つで作成できるようになりました。

このように、お子さまの学習状況をすべて「見える化」することで、紙教材使用時の負担を軽減し、より効率的で効果的な学習サポートを可能にしました。

 

理英会が大切にする「本質的な学びのプロセス」

そしてもう一つのテーマ。これが、アプリに「自動採点機能」をあえてつけなかった理由に深く関わっています。

それは、理英会が日々の指導現場で、そしてご家庭での学習で、何よりも大切にしていることを、新しいツールであるアプリでも決して揺るがせない、ということでした。

理英会とご家庭が大切にしていることとは?それは、子どもたちの成長にとって最も大切であると確信している本質的な学びのプロセスです。

具体的には

  • 💡 学習そのものがお子さまにとって楽しく、自ら「やりたい」と思えるものであること。
  • 💡 何よりもお子さま自身の「意欲」を最優先すること。
  • 💡 「わかる」から「できる」になるまで、繰り返し練習し定着させるプロセスを大切にすること。
  • 💡 間違えた問題は、お子さまの「失敗」ではなく成長のための「宝もの」であるという捉え方。伸びしろは、まさに間違いの中に詰まっています。
  • 💡 「正解か不正解か」という結果よりも大切なのは、お子さまが「どう考えたか」「どこでつまずいたのか」という思考のプロセスを把握すること。

このアプリは、問題を通した「親子の対話の時間」を最も価値があるものと考え、サポートする存在でありたいと考えました。

自動採点ではなく、お子さまの思考プロセスに寄り添い、「宝もの」である間違いから学び、「できた!」の自信と次の「意欲」に繋げるために、この採点部分を保護者様にあえて残し、見やすい正答表示を整えるにとどめました。

このアプリがご家庭の日々の負担を軽減し、お子さまのがんばりを引き出し、そして何より親子の温かい関わりの時間を豊かにするための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

 

理英会アプリ 開発チーム一同

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