春期講習を終えて…

今年も無事に春期講習を終えることができました。
新年長(現年中)から真の年長になるためにみんながんばりました。

この春期講習で、子どもたちの課題が見えてきました。

●相手のことを考えて協力する。
●相手に伝わるやさしい言葉がけ。
●最後まで諦めない根気強さ。
●自覚を持つ。何のために今がんばっているのか？

特に自覚があり、待てる子になることが最大の目標です。

コロナの影響で心配の種も増えてきています。
その結果、大人たちが、過剰に心配し、口出し、手を貸しすぎるようになってきていると感じます。
そして、子どもは楽をして、打たれ弱くなっていきます。
2回3回伝えないとわからない子になってしまっています。
心に甘えや弱さを持つ子が増えてきています。

本来、年長の子ならほとんどのことが既にできるはずです。
少し考え方を変えましょう。

色々な大人がいます。
まず・・・

怒ると答えをいう大人

挨拶しない子には、ガマンができず「挨拶は！」と怒って教えるなど。
これは、動かした、守ったですね。
⇒怒っているが結果的に答えを教えるやさしい大人。
⇒癖になると怒られ慣れをして答えを言ってくれるのを待ちます。

子どもの代わりに答えてしまう大人

先生「お昼ごはんは何を食べたの？」
子「・・・」
親「うどんでしょ！」
⇒話の代弁者・通訳
⇒話さなくても話してくれる人がいる。人任せになる。

失敗させない環境を作ってしまう大人

ミスをしないように、手がかからないように先に教えてしまう。やってしまう。
⇒事前にミスを防いでおけば、大人が楽。
⇒正解しか知らない、打たれ弱い子になる。

「鉛筆」を例に出しましょう。
「落とすから丸い鉛筆は使わない」とアドバイス。
確かに六角形の鉛筆などは、落とさないですね。
しかし、〇のものは転がって落ちやすいことを知らないままの子もいます。
クーピーもクレヨンも丸い。丸いクレヨンはどうするのか？六角形にするの？箱がなかったら？
それは、大人が拾うのが面倒だったり、落とすという経験をさせない、事前に防いでいるだけです。
本番のテストではクーピー1本の学校もあります。
丸い鉛筆は転がって落ちやすいことも学ぶべきです。
気が付いて落とさない工夫を学ぶべきです。

このように、気が付かないところで大人が子どもたちを守り過ぎている部分は多いです。
危険なことから守ることは大事ですが、子どもたちに自ら生きる力を付けさせることも大切です。
経験して気が付いていくことで成長します。

昔の子どもは山を登ったり、不安定な場所を走っていました。
その都度、転ぶことやケガすることで危ないと気が付き、気を付けることを学びました。
そして、練習や努力で上手になるのです。

失敗しない環境を作ってきれいな道を歩かせるより、どんな道でも、転んでは立ち上がり進んでいける子どもにしましょう。
その子どもたちを立ち上がらせるのは大人です。
見本になり、後ろから支えていきましょう。
時間をかけてでも乗り越えた先には、喜びがあると思います。

世の中の状況は、子どもたちに罪はありませんが、たくさんガマンをさせています。
文句も言わずがんばっている子どもたちがいます。
さて、大人はどうですか？
変わる準備はできていますか？
「人は簡単には変わらない」と言う方がいますが、変わるか変わらないかはその人次第です。

誰のための受験なのか、よく考えましょう。

言い訳や嘘は、言わないと子どもたちに伝えています。
みんなが成長して変わろうとしています。
大人も全力で変わりましょう。
不安や迷いは、一緒に解決していきます。

神奈川県入試解禁日の10月19日(火)を目指して一緒にがんばっていきましょう。

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