【4つの活動で伸びる力】自立行動

『自立行動』

さくらコース(1~2歳児)・プレ年少コース(2~3歳児)の授業には、「知的体験(実体験→プリント)」「母子活動」「個別」「自立行動」という特長的な活動があります。
今回は、発達心理学博士であり鎌倉女子大学准教授の細野美幸先生より「自立行動」に関連した学術的解説をいただきました。

グループ活動は最高の遊びであり学び

乳幼児期の子どもたちは家庭や園で様々な遊びを繰り広げますが、その遊びの中でたくさんのことを学び、力を伸ばしていきます。
幼児期の遊びの最高レベルに位置すると言われているのが「協同的活動」です。協同的活動とは、子どもたちがあるグループ活動の中で目的を見出し、それに向けて実現していくことであり、そのプロセスを通して子どもが工夫や協力の仕方を学んでいくことをさしています。園での協同的な活動の例としては、こま回しのサーキット場を子どもたちが協力しあって主体的に作り上げるような活動や、お祭りのためのお化け屋敷作り、生活発表会のための劇遊びなど様々なものがあります。協同的活動は小学校に入学してからの教科学習の基礎となりますので、小学校入学を見据える意味でも、とても重要なものとなってきます。協同的活動をしっかりと行うのは 5 歳頃となりますが、必要とされる力は幼児期に芽生え育っていきます。お友達と一緒に、自分で考え、遊びを工夫していく経験は、充実した協同的活動へとつながる準備をしていくことになるでしょう。家庭で子ども1人あるいは2~3人で遊ぶのとはまた違う、集団でこそ可能なダイナミックな遊びに挑戦できるとよいと思います。

大人は見守り、子どもが考え行動することが大事

時には自己主張が強く出て、お友達との間でいざこざが起きるかもしれませんが、それも、相手の気持ちや思いを汲み取る力が伸びるための大切な材料となります。また、大人が思ってもみない方向へ遊びが進むことも多くありますが、それこそが子ども自身が考えて工夫している証拠です。手が出てしまったり、怪我につながったりしない限り、周りの大人は子どもたちの遊びの見守りに徹しましょう。そして、時には遊びの発展につながるような足場かけを行っていけると、より楽しく活発な活動となっていくはずです。子どもが自分で判断し、お友達とふれあい、想像力と創造力を働かせて工夫できるような場と空間があるということは、子どもたちの育ちにとって非常に大切なものとなるでしょう。

参考文献:
無籐隆『保育の学校』、フレーベル館、2011 年

■執筆
細野美幸

■経歴
お茶の水女子大学博士課程修了・博士号取得(人文科学博士)
横浜女子短期大学准教授を経て、現在、鎌倉女子大学短期大学部准教授。
(株)ベネッセ・コーポレーションの委託研究員を兼任。

■著書
「子どもの類推能力の発達」(2009)風間書房
「新時代の保育双書:保育内容ことば」(2017)(株)みらい
「新版:幼児理解」(2018)一芸社
「保育の心理学」(2019)(株)みらい
「子ども家庭支援の心理学」(2019)(株)みらい

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